「逃げるは恥だが役に立つ」原作を読んでみた。

こんばんは。

ガッキー主演の恋愛ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を見ている婚活女子は多いのではないでしょうか?

私も例に漏れず毎週見ている独り身のアラサーなのですが(別に視聴者は婚活女子だけではない。)1年くらい前に原作の漫画の存在は知っていて、この機会に漫画のほうを読んでみようとKindleで大人買いしました。

なぜかというと、あるブログで「逃げ恥」は婚活や恋愛に響く珠玉の言葉が詰まっていると紹介されていたのを見たことで、ずっと気になっていたのです。

1巻を試しに読んだら面白すぎて一気に全部読みました。結論から言うととってもおすすめ。タラレバはまだ読んだことないんだけど(怖くて読めない)、少なくともこの漫画は、婚活女子が読んで虚無感だけが残るようなことはないと思う。

 

とにかく私が思ったのは、すべての登場人物に共感できるのです。

 

普通、こういう漫画とか物語って、「自分はどの登場人物に近いと思う?」と聞かれたら「私はこの物語でいうと〇〇と同じタイプだな」とか答えると思うんですが、私は自分のことを、この物語に出てくる主要人物の全員に似ていると思いました。

 

どの人物にも感情移入するというか、自分が今まで味わったことがある恋愛のもやもやや、人間としてのコンプレックスや、失敗経験や、そういうことが「なんで私の気持ちそのまま代弁してくれるの?」って思うほどたくさん描かれています。

 

例えば、主人公のみくりが気にしている地雷ワード「小賢しい(元カレに最後に言われた言葉)」。みくりの中では、ずっと引っかかっているというか気にしていることだったのだけど「小賢しいと思ったことはないですよ。それは人を馬鹿にする言葉ですよね。」って津崎さんが言ったことによって、ずっとそのトラウマというか元彼の呪いを解き放ってくれたというくだり。

 

 

私の場合はハッキリ言われた言葉はないのですが、読んで思わず泣いてしまった。

大学生のときに両想いになった人がいたのですが、その直後に私とタメですごく可愛い女の子に鞍替えしてしまったことがあります。(思えば私の全ての恋愛コンプレックスはここから来ている気がする)

容姿だけじゃなく中身が伴わなかったから振られたんだとは思うけど、本当に可愛い子だったので、私は勝手に自分に強い容姿コンプレックスを持つことでその傷をカバーしようとするようになりました。でも、ずっと乗り越えられなかった。

 

津崎さんに言われた言葉でみくりが「どんな王子様だよ」って言ってたの、ほんとよくわかる。

 

恋愛にとことん不器用な津崎さんにも、モテ男の風見さんの葛藤についても共感するけど、私が一番共感したのはみくりの叔母さんの百合ちゃん。

キャリアウーマンで容姿もいいし魅力的な女性なのに、実は処女っていう珍しい設定で。前半はあまり珍しくない設定(というか、結婚できないバリキャリ女性の典型例?)なんだけど、その年齢の設定で処女っていうのは非常に珍しいと思った。

 

そんな百合ちゃんが、

あたしは独身で子供もいないけど楽しく暮らしてるし、それで安心する人もいるんじゃないかって思ったりね。なら、年を取って一人なのが怖いっていう人に、あの人がいるじゃないって安心するような存在になれたらなって

って言ってるところ、まさに私も同じことを考えてた。

 

 

結婚しないと子供がいないと不幸っていう強迫観念から、若い女の子たちを救ってあげたいなって」っていう言葉がすごく泣けたし、私もそう思う…って。前も書いたけど、結婚だけが人生の正解じゃないよねって。

百合ちゃんの「これでよかったんだ、でも…」っていう葛藤が、最近婚活がうまくいかなさすぎてすごくわかる気がする。まだあきらめるには早すぎる年齢だぞ!って百合ちゃんに言われちゃう気がするけど、本当によくわかる。

 

救われるだけじゃなくて、私も前に進もうと思わせられる漫画でした。

 

ドラマのほうはガッキーが可愛すぎて目が離せませんが、原作の最終回も近いみたいで、本編のほうも目が離せません。

スポンサーリンク